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三章 美人局フジモリくん

 
「……え、え、えぇ? あ、あんた誰だよ!」
「あァ? こいつの男だよ。状況考えりゃ分かんだろがボケが」

 

金髪でチャラチャラとした、猿顔の絶倫男・藤森。

朝っぱらから蓮子を何度も何度も貫き、惚けた彼女に、己の「手伝い」をしろと命ずる。

 

あの車上での自慰行為を、見ていた者がいた。

それは、蓮子に好意を寄せる、同じゼミの青年だった。

 

藤森は彼に、卑劣な罠を仕掛ける。

他ならぬ、蓮子の肉体を使って――。

 

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